京大国語 参考書・勉強方針《現代文 完全版》
皆さんこんにちは。詞です。
今日は、以前空手部〇の裏技ならぬ、「京大国語の裏技」という記事を書いたのですが、
それがかなり好評だったので、(やっぱ好きなんすね~)今回は僕なりの京大国語の指針を書いていきたいと思います。
ちなみに、京大国語の裏技記事はこちら
受験時代の成績としては本試験 72点/150点で、ほぼ5割、
勉強時間は受験直前1か月前までは、丸々1年間勉強時間ガチのゼロ時間となっており、
かなりコスパはよい勉強法だったかなと感じています。
京大国語はほとんど現代文と古文しか出ないので、今回はその2つに絞って、それぞれ
- ①ゼロからどんな風に勉強して、
- ②どんな方針で勉強していくべきか、
解説していきます。
それではいきましょう。
れっつごー
京大国語勉強の指針
そもそも論なんですが、国語がめちゃくちゃ得意な人を除いて、国語でめちゃくちゃ点を取ろう!なんて考えはやめましょうって話です。
理由としては、国語で差をつけるのはめちゃくちゃムズイからです。
後述しますが、国語は正当な勉強法×解答作成術の2つの車輪で成り立っていると考えています。
正当な勉強法も大事なことは大事ですが、時間をかけまくっても、点数は伸びませんし、
国語で差をつけた数点~10数点を、数学の大門1問、あるいは英語で簡単に取り返される、最悪総合点で負けるということが起こります。
ボクも数学ができな過ぎて、国語をガチって京大に受かろうとした時期がありましたが、無理です。 すぐに無理ゲーだと気が付きました。
そんなことより、できない数学をできるようにして大問1完したほうが点になります。文系学部でも、みんな国語はできません。できて4割~5割が平均です。
文系で差がつくのは数学と、英語です。数学は言うまでもありませんが、文系でも英語6割5分と8割くらいの差は出せます。
ということで、国語の勉強は最低限やって、その上に解答作成術などの小手先のテクニックを重ねて、それで終わりくらいの感じで、国語を勉強するなら、数学英語をやりましょう。
社会は教科書の単語を覚えたら、あとは論述統計本を2~3冊丸覚えしちゃえば余裕で合格点です。すごく単純だよ(現場監督)
京大現代文勉強法を1から
というわけでこれからは現代文の具体的な勉強について書いていきたいと思います。
現代文でやることは3つしかありません。
- 基本的な勉強
- 解答解説の熟読
- 小手先のテクニックの養成
この3つだけです。簡単ですね。
それでは順番に解説していきます。
基本的な勉強
いくら勉強しなくてもいいとは言っても、基本的な勉強はしましょうというお話で、
基本的な勉強とは、①現代文知識と、②現代文の読み方を学びましょうということですね。
①現代文知識
これは一冊本を読んでおけばそれでおkです。前にも紹介しましたが
この本はオススメで、この本を適当に読んで、ほっておいて、わからない単語があったらまた読むみたいに適当に読んでおけば知らないうちに身に付きます。
これがないと、そもそも現代文で何を言っているかわかんないという背景知識不足の問題になり、読むのがめちゃくちゃストレスになります。
なのでこれは一冊読んでおくと後の勉強も楽になるし、難しい話でもついていけるようになります。
②基本的な読み方くらいは勉強しようぜ。
基本的な読み方を勉強するのにいい参考書は、
入試現代文のアクセス初級編
現代文と格闘する
の2冊で十分です
頭の悪い人がレベル別にいろんな参考書を進め、いろいろやらせようとしますが、現代文は参考書をやりまくったところで全然効果ないと思います。
現代文は人の話を理解することです。
人の話を聞くのが苦手な人っていますよね。僕もそうでした。
そんな人がめちゃめちゃ人の話を聞きまくったら話をうまく整理して聞くことができるようになるでしょうか。
なりませんよね。
それよりも、論理的につなげながら、整理しながら、超ゆっくりでも正確に読んでいくような勉強をすることによって、ちゃんと人の話を聞くことができるようになっていきます。
なので現代文に関しては少数精鋭の2冊で十分です。あとは問題演習だけ。
アホな人は放っておきましょう。
事実ボクもアクセス中級、読解力の開発講座、アクセス上級など、いろんな参考書をやりましたが、無駄でした。点も悲しいほど伸びませんでした。
まずはアクセス➣現代文と格闘するの順番でやっていきましょう。
具体的な勉強法
アクセスも、格闘するも、ともに問題文を読んで、問題を解いてみてください。
で、解答解説を熟読し、自分の読み方、解答方法において何が良くなかったのかを、書きだしていきます。
そうした後、1週間くらい時間をおいてもう一度解きなおします。
その時に、解答解説の読み方、解答の作成方法を再現しながらもう一度解きなおします。
なんでこんなことをするのかというと、この2冊で、文章の読み方、解答の書き方の基本を徹底的に身に付けるためです。
ボクシングにおいても、強くなるためには、ワンツーなどの型が不可欠です。
そこで我流の型でやったとしても、強くなりません。
始めはうまい人のやり方=予備校が蓄積してきた方法論 をガンガン吸収していったほうがいいです。
正統な方を身に付けていくために、読み方の型、解き方の型を再現していきます。
てな感じで、アクセス初級編と格闘するをこのやり方でやっていきましょう。
格闘するは全部の問題をやります。時間がない受験生は格闘するに絞って、さらに問題を解かずに、解説を読み込んで学び取ったことをメモしてください。
ここまでが基礎的な勉強です。
②解答解説の熟読
解答解説の熟読はめちゃくちゃ大事って話です。
基本的な勉強が終わったら、いきなり京大オープンの過去問➣京大の青本とかをやっていきます。

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不安だったらセンター試験の過去問を挟んでもいいですが、
京大の論述を研究し尽くしているオープンや、駿台プレの過去問を使って演習していきましょう。
大体5年分くらいやれば十分です。
そこで、京大によく出るテーマについての背景知識、それについての一般的思考法、京大が扱いやすいテーマに、実際に触れて慣れていきましょう。
こうした参考書の優れているところは、解答作成に至る本文の根拠、本文の読み方が、かなり他の参考書に比べて綿密に書いてあります。
こうした参考書を使って、知っている話を増やすと
知ってる話が増える ⇒ 話を予想できるものが増える ⇒ 話を理解しやすくなる
という流れが生まれます。 さらに、ここは解答の要素になるはずだということが蓄積されて行って点数も伸びていきます。
例えば、郷愁の思いなどは解答の要素になりやすい、、、とかとか
こういった経験を積んでい行きます。
③小手先のテクニックを磨いていこうぜ
先ほど現代文の勉強は、
王道的な勉強×小手先のテクニック の両輪が必要であると言いました。
正当な勉強法と同じくらい、解答の型の蓄積や、解答作成方法、問題文の分析方法などは大事なのです。
ここでは点数を10~20点伸ばす解答作成のテクニックについて書いていきたいと思います。
解答の型の蓄積
先ほど、問題の解答解説を熟読しろ!という話をしましたが、それにはもう一つ理由があります。
そうすることによって、この問題に対しては大まかにこのポイントを押さえた解答を作ればいいということを蓄積していけるからです。
たとえば、「~はアイロニーである」「本来のあるべき姿とずれている」ことを説明する問題の場合、
”本来AはBであるはずなのに、Cという理由によってDになっている”
という型で書いていけばいい。ということになります。
この様に、解答を作る際の型を蓄積していけば、会場で1から考える必要なく、半自動的な状態で解答を作りながら、要素を確実に抑えるということができます。
解答解説にはこうした流れが書いてあるとともに、答えの解答例もしっかり分析して、この型を蓄積していってください。
問題文の分析方法
次に問題文を分析する話に移っていきます。
問題に答える際、下書きを作ることが大事だと言われますが、下書きってなんだよ!下書きって何のことか皆さん分かりますか?
現代文解答作成における下書きとは、解答要素同士の配列のことです。
現代文の採点法 要素主義に関する詳しい解説はこちらから
説明問題であったら、
AがBするとはどういうことか
という問題に対して、
まず本文中でA、Bにあたる詳しい解説を特定します。・・・①
次に、AがBする理由をCとして、Cを本文中から探します。・・・②
AがBすることの、もっと大きな理由などを探す・・・③
この様に解いていきます。
これは問題にもよりますが基本は同じで、まず①に関しての置き換えを行う。
次に、②を行う。この際、理由は複数あることがあるので注意する。
最後に、もっと説明したほうがいいかどうかを判断し、問題によっては、もっと大きな環境的な理由なども入れたり、結果が重要そうだったら、結果も入れる。
という流れで解いていきます。
①に関してはこのように教わったら誰でもできそうですよね。
②③に関しては、間を磨いていく必要があります。
解答解説にはどこまでの説明を、なぜする必要があるのかについても載っています。
この説明を読み、納得することで、次に同じパターンが来ても、違うパターンが来ても、①の作業を踏まえたうえで、何を書くべきか?の当たりが付くようになってきます。
なので、ここでも解答解説がめちゃくちゃ重要なのです。
1行に何文字入れるか?
別記事で詳しく解説しているんで、この記事では端折りますが、
京大の国語解答欄はかなり特殊で、マス目がありません。
普通は1行に20~25文字だけといわれていますが、ここに30~35文字入れてやろうというのが僕の方針でした。
結果を見るに、本試でも特に減点もなく... むしろ点数はオープンでも、本試でも爆伸びしました。
というわけで古文まで書こうとしましたが長くなってしまったので、古文の勉強法は後編の記事で!